北京大学人民病院の紀立農教授が主導した研究では、中国で血糖降下剤を服用して2型糖尿病患者を治療する現状と影響因子を実世界で調査した。この研究結果は5月9日にオンラインで糖尿病雑誌に発表された。

本研究は9872例の2型糖尿病外来患者を受け入れ、すべての患者はこれまで降糖剤(単剤或いは併用剤)の内服を少なくとも3ケ月受け、現在の糖尿病治療方案と関連する臨床データを収集し、分析を行った。

その結果、現在中国で最もよく使用されている経口血糖降下剤はインシュリン分泌促進剤(70.2%)であり、スルホニル尿素類薬物(42.7%)、グリニド類薬物(27.5%)を含む。次いで,メトホルミン(53.7%),α−グルコシダーゼ阻害剤(35.9%),チアゾリジンジオン類(17.2%,DPP−4阻害剤(0.8%)の順であった。二種類の薬物の併用は単独治療よりよく見られ(それぞれ45.4%と35.8%)、三種類の薬物の併用は17.0%であった。スルホニル類やグリニド類を用いた治療は,頻繁に治療方針が変更される傾向がある[OR1.7; 95%CI1.38−2.08;P<0.001]。

研究者らは、中国では多くの糖尿病患者が治療効果が不十分で治療方針が変わり、中国の経口血糖降下剤の使用状況も変わったと結論付けた。本研究の結果は現実の世界から来て、あるいは中国の糖尿病管理に対して指導的な意義がある。

観察するほか、同研究硫化双胍単治療薬の低血糖の事件と薬物を変える比例均の低い経口降糖药単治療薬、インスリン促音ジェームス・剤の患者を治療策を変える周波数制御、血糖値の不振と低血糖事件発生率が高い、これは治療を変える案の周波数血糖状況などの上程敗と関連した。

米国の血糖降下剤の処方データを分析した

5月にDiabetesCare誌に掲載されたある研究は米国小売薬局からの2003年~2012年の間の全国成人糖尿病治療処方データを分析した。

その結果、米国では血糖降下剤の市場容量は着実に上昇しており、2012年に米国で血糖降下剤を使用した患者数は1880万人に達し、2003年に比べ42.9%増加した。メトホルミンの処方量は6040万で,2003年に比べ97%増加した。最新の血糖降下剤は勢いよく発展し、その中のDPP−4抑制剤のシグレチンの市場シェアは最も大きく、2012年の処方箋は1050万に達した。ロシグリタゾンは2011年の使用制限警告の影響を受け、2012年には処方量が1万3000人を大幅に下回った。

薬物併用分析の結果,メトホルミン単剤治療の割合は44.9%であった。約33.4%~48.1%のスルホニル尿素類,DPP−4阻害剤,チアゾリジンジオンとGLP−1類似物はメトホルミンとは併用しなかった。ガイドラインの推薦にもかかわらず、他の血糖降下剤の治療後にメトホルミン治療を維持すべきであるが、しかし非インシュリン類の血糖降下剤はメトホルミンとの併用がまだ1/3~1/2に達していないため、その原因は更に研究する必要がある。